うめだ抄       (十二月号から)

故里の音がかすかに聞こえる夜     紀 乃
炎天下やすらぎくれた水琴窟      健一郎
プラタナスの葉っぱはとちるから嫌い  満寿夫
前妻の話はタブーやったのに      いずみ
九十歳あと十年もあるいのち      カナエ
残り香はオジサンだったクラス会    やとみ
簡単な引き算さえも指を折る      俊 雄
貴女が綺麗からと又言わされる     握 夢
買わんとこ飴はおばちゃんくれるから  昭
天国と決めてかかっているあの世    加 代
              西山春日子 推薦

うめだ番傘川柳会

~番傘川柳本社の小集である、うめだ番傘川柳会の公式HPです~

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